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2016年9月 2日 (金)

IR議連加盟し、オリンピックに力を入れる小池百合子都知事では、やはり築地は危ないだろう。

 小池百合子都知事は、31日、記者会見で、豊洲の土壌汚染に関する安全性の最終確認などに時間が必要との判断で、11月7日に予定されていた築地市場の豊洲新市場への移転を、当面、延期すると言明した。これで、築地閉鎖取り壊しも延期される。開場は早くても来年2月以降にずれ込む見通しだ。

 東京都は、築地の移転先として豊洲を用意したという体裁をとっているが、豊洲は、東京瓦斯の跡地であり、今と違い、東京瓦斯は石炭からガスを精製していたので、その副産物として「ベンゼン、シアン、ヒ素、重金属(6価クロム、鉛)等」がつくられ、それらに土壌が汚染されていて、そもそも毒まみれで生鮮食料品を扱う場所として不適切であるが、その上、水産の卸市場として造られてはいないとしか思いようがない構造的に不適切な建造物が造られている。

 つまり、土地も建造物も水産卸市場が使うには、とこにも適切なところがないという豊洲へ、築地市場を移転させるというのが、東京都の意思である。無理としか言いようがない、できない話を築地市場関係者へ突きつけているのである。

 もし、築地市場の豊洲新市場移転が、東京都によって強行されるとしたら、豊洲新市場は使えないのだから、築地市場は行き場を失い、消滅を余儀なくされる。築地は、世界一の取引を誇る水産卸を主とする市場であるが、それが消滅するということは、日本の水産業に大打撃を与えることのはまちがいないだろうし、日本にとって、海産物グルメ食文化を失うことを意味する。

 私は、築地の鰹節屋さんから、たまにかつお節を買っているが、それはそれは美味しい。スーパーで買うものとは、香りも味も違う。やはり、築地で切磋琢磨した目利きの方が選んでこの味なのだなと思う。

 築地市場は、都心にあり、銀座が徒歩圏という立地条件で、東京ドーム約5個分の広大な土地を卸市場として使用しているが、それはもったいない、他の用途に使いたい欲しいということで、狙われたのだろう。

 もう、東京は、開発しすぎだとしかいいようがない。一年ぐらい前だったか、新橋駅から丸の内へ方向へ歩いたが、新しいビルだらけのいよいよのコンクリートジャングルとなり、ビルの一階では居心地の悪そうなヨーロッパ風のレストランなどが営業しており、日本らしさが全くなくなって、つまらない街になっていた。渋谷駅は、いつのまにか、ものすごい駅ビルとなって様変わりしていた。こんなに東京をコンクリートジャングルにする必要あるのかと疑問に思う。コンクリートジャングルの街からは、庶民らしい営みは、排除されていっているような感じがする。

 築地市場は、庶民による庶民のための卸市場で、多くの人が入り乱れて忙しく働いているが、コンクリートジャングル好きな方から見ると、雑然としていて、洗練されていない美しくないということで、しかも庶民のものだから、消し去りたいものなのかもしれない。

 その築地を移転させて、跡地へカジノが誘致されるとしたら、もう、東京は、マカオのようになる。マカオの現地人はカジノの従業員として使われているかもしれないが主役ではない。それに、普通の庶民なら、築地なら行きたいと思うが、カジノなんて行きたいとも思わないというか、近づきたくない。堕落しそうだから。つい最近、カジノは日本人入場を制限するとかしないとか決議したとかしないとか聞いたように思うが、そういう問題ではない。

 観光にカジノというお説があるが、築地を訪れる外国人観光客は急増しており、外国人向けのガイドブックにも築地が掲載されるなどして、日本を代表する観光スポットになっている。それを潰して、観光客を集めるためにカジノって?築地とカジノでは、客層が違っているだろうね。

 築地移転の移転先はあり得ない汚染土壌とあり得ない構造の建物で、つまりは、移転先はないということで、築地は消滅させられようとしているわけで、それは、つまるところ、東京の庶民が、その産業ともども東京から追い出されようとしていることなのではないかという感じがする。

 

 小池百合子都知事は、8月26日の記者会見で、豊洲新市場について、実際には、どう述べたかを、東京都のホームページにて確認した。応答は記事になっているし、記者会見の動画も見られるので、↓へアクセスして、動画も記事もご覧ください。

http://www.metro.tokyo.jp/tosei/governor/governor/kishakaiken/2016/08/26.html


 まず、ここで、気が付いたこととして、この記者会見の記事で、大きな見出しがついているのは、

1 五輪フラッグイベントの開催について
2 都政改革本部の設置について
3 五輪関係施設の視察について

 の三つであること。豊洲関連は質問が多かったにもかかわらず、見出しがつけられていない。

 要するに、都か小池都知事のどちらかまたはどちらもかもしれないが、力を入れているのは、東京五輪と都政改革だと言える。

 豊洲関係は質疑応答の中の【3 五輪関係施設の視察について】の中に埋め込まれている。

 これを見ただけでも、都又は都知事が向いているのは、五輪の方とわかるというもの。築地はオリンピックのための道路を造るために取り壊す可能性が高いと思う。

 では、質問と答えを見ていこう。

【記者】インターネットのニュースサイト「THE PAGE」の具志堅と言います。築地の問題についてお聞きしたいのですけれども、改めてなのですが、リオの五輪の視察後に意見の方、ご意向の方を改めて表明されるということでしたけれども、改めて、いつぐらいのタイミングでどのような形で発表されるのかというのを教えていただけませんでしょうか。

【知事】リオは行ったり来たりしているわけでありますけれども、今いろいろと情報を更に収集をいたしております。そしてその、結構情報が入り乱れている部分もございますので、そこを精査した上で、その上で総合的に判断したいと思います。
ただ、いろいろと日程的なことについて、私も熟知をしておりますが、しかしながら、決まった日程でそのまま進めていいのかどうかということも含めて、私は総合的に精査をするということを何度も申し上げているところです。
それから、今日ちょっと、私がかつて3人の女性議員と一緒に、2008年の段階で「東京WOMEN大作戦」なんていう共著を出しておりまして、そこで私は当時から東京を環境先進都市にしたいと、地球温暖化対策であるとか大気汚染等々、これらについて、3人で分け分けして書いた本なのですけれども、私はここで築地市場のことを書いているのです。それは、安全性を重視しろということを書かせていただいておりまして、8年前に書いています。ですから、急に都知事になるからといって言っているのではなくて、そのころから認識を持っていたので、是非、もう廃版になっているかもしれませんけれども、お探しいただいて、お読みいただければと、このように思っております。

【記者】いつぐらいをめどにされますか。

【知事】早急にという感覚でいたいと思っておりますが、今、情報などを精査しているところであります。

【記者】一部で来週という話が出ていますが、来週には限らないということですか。

【知事】そうですね。でも、できるだけ早くはしたいと思います。いろいろな関係者がおられますし、段取りというものもございましょう。しかしながら、それを超えて私は安全性の確認を、これをしっかりと進めるべきだと今も強く考えております。
場合によっては定例記者会見の場ではないかもしれませんけれども、そのときには皆様方にお知らせをさせていただこうと、このように考えております。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

【記者】フジテレビ「新報道2001」の河南と申します。すみません、先ほど築地移転のお話が出ましたけれども、その安全性についてなのですが、豊洲新市場の方が、定められた耐震基準に達していないのではないかという疑惑があります。仲卸売り場棟の4階の床のコンクリートの厚さが、耐震性能を計算す るための構造計算書と実際の設計図と違いがありまして、構造計算書は1センチメートルになっているのですが、設計図の方では15倍の15センチメートルに なっています。もし耐震基準を満たしていないなら、これは大きな問題になるかもしれませんが、知事はどのように対処なさいますでしょうか。

【知事】まさしくここが、これからの情報公開を含みます都政の改革本部でも扱われるマターになろうかと思います。もっとも今、小島顧問を中心といた しまして、様々なデータを収集いたしまして、その中での安全性、いろいろな意味の安全性です、ベンゼンなどの大気に関して、それから土壌について、水につ いて、いろいろな観点から今改めて総合的にチェックをしていただいているところでございます。
耐震基準についても同様でございまして、これらのデータなどをもう一度精査をしながら、本当に都民にとって必要な対策がとられるように、これは、都政改革 本部は今、情報公開、オリンピック・パラリンピックという形になっておりますけれども、随時それらの課題についても同時並行で今進めているところでありま す。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

【記者】フリーの記者の永尾と申します。先ほど、豊洲の安全性を重視するというお話ですけれども、関連して、8月10日に築地で働く水産仲卸の方たちがここで記者会見をいたしまして、豊洲の室内から環境基準の6割のベンゼンが検出されたということに対して、人体実験のような気持ちになるというふうな ことをおっしゃっていまして、ベンゼンは発がん性のある物質で、これ以下なら安全だという閾値がないというふうにも言われておりまして、このような仲卸の 方の捉え方について、知事はどういうふうにお考えになりますでしょうか。

【知事】今、いろいろなお立場、そしてまた見解の方々がいろいろな数字を出してこられる場合もございますし、また、それについて、私が現地に視察に まいりました際も、より多くのポイントでベンゼンが検出されるということがないのかどうか調べるように申し入れたところでございます。
そうしたその結果を待っているというところでございますけれど、ベンゼンというのは、どちらかというと、車から排出されるケースもあるので、その辺のところはどういう因果関係があるのか、これはまた、ただいま精査中でございます。
いろいろなご意見を伺っていることは承知しております。

【記者】すみません、その人体実験ということについて、そういうふうな移転を強行することはないということでしょうか。

【知事】いろいろな表現の仕方があろうかと思いますけれども……。

【記者】はい。そういうふうな気持ちにさせるような移転は強行しないと。

【知事】そういうご意見があるということは承知しております。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

【記者】フジテレビ「めざましどようび」の長野と申します。よろしくお願いします。先ほどの豊洲新市場についてなのですが、継続して行われている地下水のモニタリング調査なのですけれども、その調査結果が出る日程よりも前の日程に新市場の開場の日程が組まれているということについて、その理由を確認するというお話があったと思うのですが、確認されていたらお聞かせ願えますか。

【知事】いいご質問をありがとうございます。開場予定日が11月7日とされてまいりました。そして、モニタリングを2年間続けるという、このような予定になっていたところを、最後の採水を行うのが11月18日からだったと思います。つまり、結果が出る前に11月7日の開業ということは、2年間というその期間を待たずして開業してしまうということに対して、私は大変大きな疑問を持っております。やはり安全を確認して、都民の皆様方が安心して、そしてまた、築地市場の持つ大きな関東一円というか、日本全体と言ってもいいのかもしれない、それぐらい大きな存在であるがゆえに、ここはきっちりとした形で進めていくべきだと、このように私は考えております。また一方で、いろいろと総合的な判断も必要となってまいりますが、何よりも今回、私が一番大きな疑問に思った点も、今のご指摘のあった日程的に、お構いなしに決めてしまうというようなこれまでの当局の対応というのはいかがなものかと、そしてまた、十分な情報公開をほんとに行ってきたのか。知事として初めて前回、移転推進派の方と、そしてまた、今まだ迷っておられる方々、それから、反対派の方々からはご意見も紙で頂戴をしているところでございます。
よって、これらのことをやはりきっちりきっちりやっていくことが、結果として私は安心につながるし、それから新しい、築地という世界的なブランドから、豊洲というのが本当にブランドになり得るのかということまで深く考えますと、これまでの方法というのは、作らねばならないという思いがあったでしょうし、オリンピック・パラリンピックのための道路も作らなければいかんしと、いろいろあったかと思いますが、私はだからこそ、今こそ立ち止まるべきだということを申し上げてきて、そのことのためにも情報公開の制度であるとか、それから、オリンピック・パラリンピックの予算が膨れ上がる問題と、今回も、豊洲の新しい、言ってみれば、ザハ・ハディドさんのあのようなすばらしいデザインではなくて、言ってみれば、どんがらなわけです、あれは。それにそんな何千億円もかけるのですかというのを、私は都民として普通の疑念ではないかと思うのです。だからこそ、立ち止まるということを申し上げ、かといって、私には責任がございますので、その中で総合的な判断をさせていただくということで、お答えとさせていただきます。

 小池都知事は、いろいろ批判をしているが、一貫して、「総合的な判断をさせていただく」と結論している。

 モニタリングの結果を見て、移転を決断するということじゃないだろうか。来年2月以降にずれ込むことにはなるが。

東京都 知事選:小池百合子氏が圧勝 カジノを含む統合型リゾート(IR)誘致の推進力へ
http://casino-ir-japan.com/?p=13829

カジノを含む統合型リゾート(IR)については、小池百合子氏は実現、東京都への誘致を進める方針と考えられる。小池百合子氏は、国際観光産業振興議員連盟(IR議連)に加盟しており、その実現、誘致についてサポーティブなスタンスを表明。

「東京にカジノを設置することに対する賛否」(7月14日、BSフジのプライムニュース)は以下の通り。

・小池百合子氏:カジノというより、カジノを含む統合型リゾート(IR)は有り
・増田寛也氏:賛否に言及せず。東京都が先頭を走る必要はない
・鳥越俊太郎氏:反対。のめり込み、生活破壊を懸念

また、小池氏百合子氏は、成長戦略として「特区制度をしっかり進める」を強調している。IR誘致と親和性が強い考え方であろう。
IR推進法案は「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案」であり、数を限定した特定区域において、カジノ施設、会議場施設、宿泊施設等を一体とし、広域観光、文化振興、地域創生の促進を目的とする施設である。

 小池百合子氏が都知事就任で、カジノを含む総合リゾート業界は喜んでいる。

 かつて三人の女性議員との共著で小池氏は安全性を重視しろと築地市場のことを書いたため、モニタリングの結果が出るのを待って、移転を決断するということではないかと思う。

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