「カジノをするために日本を訪れる外国人はいない」
昨日14日東京新聞朝刊には、ラスベガス大手カジノホテルで10年勤務し、現在もカジノ関連のコンサルティング会社を経営する後藤丙午さん(50)さんの経験から、「カジノをするために日本を訪れる外国人はいない」と話したことが載っている。
日本の政治家が期待しているのは、中国の富裕層がカジノで落とす金ということだが、後藤さんは、マネーロンダリングや資金を運搬する地下ルートができる危険性などを説明する。中国国内はカジノの営業活動が違法だ。
苫米地氏によると、マカオが急速に衰退していっているのは、マネーロンダリングに対する中国当局の取り締まりが厳しくなって、富裕層がマカオを利用しにくくなったかららしい。中国富裕層は、マカオでマネーロンダリングができなくなったから、日本にカジノを造れということなのだろう。
マカオのカジノには、ジャンケットシステムがある。
マカオのカジノ特有のシステム
ジャンケットとは、ひと言で言えばハイローラー(大金を賭ける客)をカジノへ連れて来る商売だ。
プライベート・ジェットで中国本土からマカオ国際空港まで同乗し、そこからリムジンでホテルまで連れて来る。(広東省南部のVIP客の場合、ヘリコプターでホテルのヘリポートへ直行するケースもある)
ホテルは客が最低○時間カジノでプレーすることを条件に、豪華スイートを無料で用意する。
ジャンケットの分け前は、客の負けた金額の半分というのが相場だ。
中国の富裕層は、プロのジャンケットに賭けそのものを頼んで、自らはマカオに行くことなく北京に居ながらにして、マネーロンダリングすんだそうだ。苫米地氏によると、バカラは、勝ったり負けたりで大損することも大儲けすることもない博打だそうで、そうすると、バカラって、マネーロンダリングのためにあるような博打だといえそう。中国人はこのバカラを好んでするとのこと。
そういうわけで、日本のカジノが中国の富裕層をターゲットにしているとしても、彼らは日本を訪れて、カジノをするわけではなく、代理人がカジノをするだけとなるだろう。
そして、中国人富裕層がお金を落とすのは、カジノの中だけで、それは何にもわからない仕組みとなっていて、その上、特定秘密保護法で守られてもいるんだそうで、これって、すごい話だと思う。
苫米地氏はいう。ラスベガスカジノは、かつては、マフィアが牛耳っていて、マシンガンをぶっ放す世界だったと。
今は、マフィアの陰はなくなりクリーンになっているというが、やっていることは、賭博。昔から、賭博がクリーンであるはずがないと想像されるわけで、ジャンケットや顧客が行方不明になったり殺害されるということは、よくあることのようだ。
マカオ揺るがすジャンケット業者の失踪
ま、カジノにくる客は、マネー・ロンダリング目的か、お金をすってしまうためにだけに来る一般人の二通りがいるということなんだろう。
一般人には悲劇だけが用意されているものと思う。
山本太郎氏が反対討論で、「負けた人たちを踏みつけながら、経済成長していく企業や世界があるんだとしたら、それ地獄じゃないですか」をおっしゃっていたが、全く同感だ。
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