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2017年1月29日 (日)

メキシコとの国境に壁は、すでにある。

 トランプ大統領は、23日、TPP交渉から永久離脱すると明記し、大統領令に署名した。米通商代表部(USTR)に対して、参加国へ書面で離脱を通知するよう指示。
 「米国の労働者らにとって有益で、公平な貿易協定を作るのが政権の方針だ。今後は二国間の貿易協定を原則とする」と強調した。

 これに先立ち、トランプ氏は企業経営者らとの会合で「われわれが日本で自動車を売るさい、日本が販売を難しくしている。だが、日本は米国で多くの自動車を販売している」と批判。「我々はこの問題を話し合わなければならない。公平ではない」と述べ、自動車などの貿易交渉で対応を迫る考えを示した。

 TPP交渉での狙いは、端的に言えば、加盟国の間で国境をなくして、グローバル資本が全てを支配することなので、ま、それがなくなったことはよいことではある。しかし、二国間の貿易協定になると、アメリカと日本とでは主従の関係だから、おそらく、日本は一方的に要求を飲むことになるのだろうね。今の政府では、アメリカ様にノーと言えないので。日本の富はグローバル資本が吸い上げていくことになるのだろうと思う。公共性の高い水道・電気・ガスなどが、外国資本に置き換えられたら、もう、日本人は命を外国に握られたも同然。特に水道が外国資本になってしまうのがこわい。すでに、それは既定路線ではあるけど、実現させてはならない。日本の食料自給率はよくわからないが、肥料や飼料や燃料の自給率がほとんどないので、実質の食糧自給率はゼロ%に近いのではないだろうか結局、日本にとっては、TPPと同じぐらい米国との二国間協定は恐怖なのじゃないかな。

 25日、トランプ米大統領は中南米からの不法移民流入を食い止めるため、メキシコ国境への壁建設を開始するよう関係機関に指示した。国土安全保障省を訪れ、大統領令に署名した。
 壁建設は大統領が2015年6月の出馬表明時に打ち上げた看板政策。保守層から支持を集め、共和党の指名獲得の原動力になった経緯があり、大統領としては実現に迅速に取り組む姿勢を支持者にアピールする狙いがありそうだ。

 26日には、メキシコからの輸入品に20%の税金をかける案を検討しているそうで、その課税でメキシコ国境の壁建設の費用を捻出するつもりだそうだ。


 NAFTAは、
アメリカの多国籍企業が米政府を使って進めた貿易協定であり、メキシコの安い労働力で製品にして売り、米グローバル資本が収益を最大にするというものだから、当然、米国の生産業はメキシコへ移ってしまい、米国には産業の空洞化が起きる。

 しかし、NAFTAの被害者は、米国の空洞化した産業界だけではない。メキシコの零細小規模農家は、NAFTAによってアメリカから安いトウモロコシやその他穀物が大量に輸入された結果(国内のトウモロコシ生産それ自体は増えたが、それは大農場による飼料用など加工目的のトウモロコシがメイン)、小規模農家のトウモロコシは市場に出回ることはなくなり、多くの農家がつぶれ、大量の失業者が生まれた。

 そして、この失業者の群れは都市部へ流れ、工場の低賃金労働者になる。また、零細農家が潰れてしまうことは、メキシコの食糧自給も奪うことになる。

 全体から見れば、NAFTAで最も被害を受けているのは、メキシコの貧困層であると思う。で、その貧困層がメキシコでは食べられないので、国境を越えて米国へ流れていくという構造になっている。真の加害者は多国籍企業だっていうのに、トランプは、それはスルーして、もっとも、被害を受けた人々に襲いかかるとえげつなさ。

 そして、トランプは工場をメキシコから全て引き揚げさせようとしているのだから、いよいよ、メキシコは何もない国になってしまう。ますます、米国へ不法入国するメキシコ人は増えるだろう。工場側としては、安い労働力がほしいのだから、不法入国者を使うようになるだろうから、結局、国内の労働者の職場もそう増えるわけではないだろう。

 トランプは、国内の労働者VSメキシコの不法入国者という底辺での対立を煽って、根本的な解決を目指していない。

NAFTAによってメキシコで起きたこと




 で、そのトランプが建設するというメキシコ国境の壁は、すでにあった。建設が開始されていた。今では両国の国境、約3200キロの3分の1ほどに金属製の柵や壁があるんだそうで、その動画もユーチューブにアップされている。


メキシコ国境、すでにあった壁 ブローカーが明かす実情

ティフアナ市内の別の場所では、二重、三重に柵や壁が国境沿いに張り巡らされていた。1980年代までは簡素な金網だったが、90年代から不法移民対策として米政府が建設を進め、2001年の米同時多発テロ以降にさらに強化された。今では両国の国境、約3200キロの3分の1ほどに金属製の柵や壁がある。

 それでも、米国を目指す人の流れは止まらない。

 海岸近くの国境の柵には、太い鉄格子の間に石がはめ込まれていた。

 「米国に渡ろうとした人たちが足場にした」と、地元の男性が耳打ちしてくれた。霧が深い夜には、集団で柵を越えようとする人たちの姿があるという。

 匿名を条件に取材に応じた密入国ブローカーの男(36)は、1人7千ドル(約75万円)で道案内をしていると説明した。柵を越えるほか、砂漠を横断したり車の荷台に入って越境したりする方法があるという。「トランプが壁をつくりたいなら、つくればいい。空まで届く壁をつくったとしても、乗り越えてやる」


 大統領令なんかに署名しなくったって、壁は延々とできているじゃないかって思うんだけどね。それに、この壁って、密入国ブローカーにとっては、飯の種になる。今、1人7千ドル(約75万円)だが、越えるのが難しくなればなるほど価格は高くなるだろう。だけど、必ず越えられる。ないよりは手間がかかるだろうけど、その分価格が高くなる。

 1920年から1933年まで、米国では禁酒法があり、消費のためのアルコールの製造、販売、輸送が全面的に禁止されていた。この法律のおかげで、シカゴのギャング、アル・カポネは密造酒で大儲けした。ま、メキシコの壁もそれと同じ効果があると思う。ただ、NAFTAの被害者メキシコの貧困層がなけなしのお金をブローカーに払って、この壁を越えようとするわけで、それも保証がないわけだし。

 それに、国家予算をこんな壁を作るのに費やすというのが、なんとももったいない。もっと、アメリカ人の役に立つことに使ったらいいのにと思った。

 とにかく、グローバル資本家をなんとかしてくれれば、こんなばかげた壁など必要なくなるのに。でも、そういう政策をすると、○○されるよね。



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